【7月27日 AFP】東京五輪は27日、競泳の各種目決勝が行われ、女子100メートル背泳ぎでは世界記録保持者のカイリー・マッケオン(Kaylee McKeown、オーストラリア)がライバルのリーガン・スミス(Regan Smith、米国)を抑え、五輪新記録で金メダルを獲得。男子200メートル自由形では英国勢が、男子100メートル背泳ぎではロシア五輪委員会(ROC)勢が躍動し、競泳王国である米国のこの日の金メダルは1個に終わった。

 先月スミスが持っていた世界記録を更新したマッケオンは、自己記録に迫る57秒47の五輪新記録で優勝した。リオデジャネイロ五輪3位のカイリー・マス(Kylie Masse、カナダ)が銀メダルに輝き、スミスは銅メダルだった。

 女子100メートル平泳ぎと男子100メートル背泳ぎでは、共に世界記録保持者で連覇を狙う米国勢のリリー・キング(Lilly King)とライアン・マーフィー(Ryan Murphy)が金メダルを逃す波乱があった。

 1分4秒95を記録した17歳の同胞リディア・ジャコビー(Lydia Jacoby)の泳ぎに圧倒されたキングは、タチアナ・スクンマカー(Tatjana Schoenmaker、南アフリカ)にも後れを取り、銅メダルに終わった。

 男子100メートル背泳ぎでマーフィーはROC勢のワンツーフィニッシュを許した。24歳のエフゲニー・リロフ(Evgeny Rylov)が51秒98、クリメント・コレスニコフ(Kliment Kolesnikov)が52秒00を記録し、マーフィーの52秒19を上回った。

 男子200メートル自由形では、英国勢がワンツーフィニッシュ。残り50メートルで逆転に成功したトム・ディーン(Tom Dean)が1分44秒22の英国新記録で優勝し、ダンカン・スコット(Duncan Scott)が銀メダル、ブラジルのフェルナンド・シェフェル(Fernando Scheffer)が銅メダルを獲得した。(c)AFP/Martin PARRY