【7月27日 AFP】カリブ海(Caribbean Sea)の島国ハイチの警察は26日、今月上旬に起きたジョブネル・モイーズ(Jovenel Moise)大統領暗殺事件の捜査の一環で、大統領警護隊の主任警護官を逮捕したと発表した。

 逮捕されたのはジャン・ラゲル・シビル(Jean Laguel Civil)容疑者。モイーズ氏は今月7日未明、自宅で武装集団に襲撃され暗殺された。武装集団は侵入する際、発砲することなく大統領警護隊の警備をすり抜けており、シビル容疑者の関与が疑われている。

 シビル容疑者は先に身柄を拘束されており、首都ポルトープランス近郊デルマ(Delmas)にある刑事施設で独房に勾留されている。

 警察はAFPに対し、モイーズ大統領暗殺事件の捜査対象としてシビル容疑者を逮捕したことを認めた。

 また、ポルトープランスの裁判所は既に、モイーズ大統領の警護を担当していた警察官4人の出国を禁じるよう入国管理局に命じている。

 さらに警察は、モイーズ氏に解任されたウェンデル・コック・テロ(Wendelle Coq Thelot)破棄院(最高裁)元判事に対する令状を出した。

 モイーズ氏暗殺について警察は、外国とのつながりを持つハイチ人グループが計画・組織したとみており、これまでにコロンビア人の傭兵(ようへい)約20人を逮捕している。(c)AFP