【7月27日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は26日、ホワイトハウス(White House)でイラクのムスタファ・カディミ(Mustafa al-Kadhemi)首相と会談した。バイデン氏は会談の冒頭、両国関係は「新たな段階」に入ったと宣言し、イラクでの米軍の戦闘任務を年内に終了すると表明した。

 バイデン氏は、安全保障面でのイラクとの協力を約束。今後も訓練などを通じてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いを支援していくとした上で、「だが年末には戦闘任務を終了する」と明言した。

 バイデン政権は現在、米軍が20年にわたり駐留するアフガニスタンからの撤退も進めている。同国では旧支配勢力タリバン(Taliban)が攻勢を強めており、政府を転覆させる恐れも指摘されている。

 米国は18年前、サダム・フセイン(Saddam Hussein)政権転覆のため、イラクへの軍事介入を開始。今回のバイデン氏の発言は、介入の規模をさらに縮小しつつも、イラク国内の米兵2500人は引き続き駐留させるというバイデン政権の方針を改めて確認するものとなった。(c)AFP