【7月26日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は26日、表彰台での写真撮影時に限り、選手が30秒を上限にマスクを外すことを認めると発表した。

 1年開催が延期された東京五輪では、厳格な新型コロナウイルス対策が敷かれており、メダル受賞者は規制の緩和を乱用しないようくぎを刺されていた。

 IOCの広報担当マーク・アダムズ(Mark Adams)氏は、「このアイデアは、選手以外の人がその場を離れたときに、アスリートに30秒間マスクを外す機会を与えるというものだ」と述べた。

 選手はトレーニング中、競技中、食事中、水分補給中、そして睡眠中以外のマスク着用を指示されており、検査も毎日受けている。これにより選手は、表彰台に立った際、マスクを短時間だけ外すようカメラマンから促される。

 しかしアダムズ氏は、このルールを乱用しないよう求めており、外すように言われた場合でも所定の場所ではマスクを着用し続けるよう要請した。

「すべてのグループ、すべての人たちに彼らがマスクをする必要があるということを自覚してもらうため、われわれはきょうも本当に特別な努力をしている」

「具体的な議論があるだろう。もしルール違反している人を見つけた場合、われわれは彼らと話し合い、彼らに規則を守るよう求める」

 これまでのところ、大会関係者153人が新型コロナウイルスに陽性反応を示している。IOCの発表によると、出場選手の約85パーセントがワクチンを接種しているという。(c)AFP