【7月27日 People’s Daily】7月1日、中国共産党創立100周年祝賀大会で、習近平(Xi Jinping)総書記は党と人民を代表して厳かに宣言した。「全党・全国各民族人民の持続的な奮闘を経て、われわれは第1の100年奮闘目標を実現し、中華の大地で小康(ややゆとりのある)社会を全面的に完成させ、歴史的な絶対的貧困問題を解決し、いま意気揚々として社会主義現代化強国の全面的完成という第2の100年の奮闘目標に向けてまい進している」。千年の念願、百年の奮闘、中華民族がひたすら探求してきた美しい夢が現実となり、中華民族の偉大な復興が新たな一歩を前に踏み出し、歴史は永遠にこの栄光の瞬間を記憶することになる!

 小康は中華民族が古くから追求してきた理想的な社会の状態だ。中国共産党は誕生と同時に、中国人民の幸福を求め、中華民族の復興を確立することを自らの初心と使命とした。改革開放の初期、鄧小平(Deng Xiaoping)同志はまず小康を中国式の現代化と解釈し、20世紀末までに「中国で小康社会を完成させる」という奮闘目標を明確に打ち出した。全党・全国各民族人民の共同の努力のもとで、この目標は20世紀末に予定通り実現され、人民の生活は全般的に小康の水準に達した。習総書記は次のように指摘した。「創党100周年を迎え、十数億の人口に恩恵をもたらすより高いレベルの小康社会を全面的に完成させることは、新世紀に入って以降、わが党が小康社会の基本的完成のために打ち出した奮闘目標であり、人民と交わした厳粛な約束である」。小康社会の全面的な完成は、今日の中国人の理想を深く体現しただけでなく、中華民族の千百年にわたる、たゆまぬ追求を深く反映したもので、中国共産党が人民に、歴史に向けて下した厳粛な約束であり、14億人余りの中国人民の共通の期待だ。

 2020年の中国の国内総生産(GDP)は100兆元(約1700兆円)を超え、1人当たりのGDPは1万ドル(約110万円)を超えた。8年間で現行基準における農村貧困人口の9899万人すべてが貧困を脱却し、貧困脱却の堅塁攻略戦が全面的な勝利を収めた。基本医療保険は13億6000万人、基本年金保険は10億人以上をカバーし、世界最大規模の社会保障システムを構築した。歴史に刻まれる発展の成果一つ一つが、国家の富強、人民の幸福の新たなトレンドに大きな影響を及ぼす。中華民族は立ち上がり、豊かになるという段階から、強くなるという偉大な飛躍への転換を迎え、中華民族の偉大な復興の実現は不可逆的な歴史のプロセスに入った。

 小康社会の全面的完成は、中国の社会主義現代化建設のプロセスにおいてマイルストーンとしての意義を持っており、中国が新発展段階に入り、第2の100年奮闘目標に向かってまい進するための強固な基礎を築いた。同時に中国は、これが中華民族の偉大な復興に向けた重要な一歩にすぎないことをはっきりと認識している。習総書記は「今、中国共産党は団結して中国人民を指導し、第2の100年奮闘目標を実現する新たな試練の道にまた足を踏み入れた」と強調した。(c)People’s Daily/AFPBB News