【7月28日 CNS】中国国家鉄道集団(China State Railway Group)によると、今年上半期(1~6月)の全国の鉄道旅客数は13億6500万人に達した。コロナ禍で各地の移動が制限されていた前年同期から5億4800万人増(67%増)となった。

 今年第2四半期(4~6月)の1日平均旅客数は903万人に達し、第1四半期より298万人増加(49.3%増)した。特に5月はコロナ禍前の2019年5月の95.5%に達し、1日平均旅客数は初めて1800万人を超えて過去最高を記録した。

 今年で中国共産党創立から100周年を迎えることから、国家鉄道集団は今年前半、党の歴史にゆかりがある地域を訪れる観光列車を増発した。また、各地の観光振興計画に沿って輸送能力や発券システムなどを最適化し、「鉄道で観光する山西省」など地域の特色に合わせた活動を展開した。

 最新の高速鉄道「復興号」は、北京ー上海間の京滬線や北京ーハルビン間の京哈線(Jingha)、北京ー広州(Guangzhou)間の京広線、徐州(Xuzhou)ー蘭州(Lanzhou)間の徐蘭線、成都(Chengdu)ー重慶(Chongqing)間の成渝線の高速鉄道路線に拡大している。

 サービス向上の取り組みでは、インターネットでの乗車券払戻期間を延長し、QRコードのスキャンによる列車内の飲食注文サービスを広げている。高齢者やインターネットを使わない市民のため、現金でのチケット購入など従来のサービスも維持している。 

 新型コロナウイルス対策も継続しており、駅や車両での検温、換気と消毒、緊急隔離シートの設置などを徹底している。(c)CNS/JCM/AFPBB News