■持続可能な宇宙観光とは

 スペースXは、9月に予定している民間人4人の宇宙飛行で「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットを使用する。計算によると同機の炭素排出量は、大西洋横断飛行395回に相当する。

「われわれが生きているのは気候変動の時代で、観光産業の一環として排出量を増やす活動を始めるのはタイミングが悪い」とAFPに語るのは「Sustainable Space Tourism: An Introduction(持続可能な宇宙ツーリズム入門)」の作者、アネット・トイボネン(Annette Toivonen)氏だ。

 ここに挙げた各企業が創立された2000年代初期に比べて、世界は今、気候危機をはるかに深く認識している。それぞれの産業もこの問題を乗り越えるために、よりクリーンな技術を通じて、汚染を最小限に抑える方法を模索するはずだ。

「宇宙ツーリストの経験を人に言えないのならば、宇宙ツーリストになりたいと思う人はいるでしょうか」とトイボネン氏は問う。(c)AFP/Issam Ahmed