【7月27日 Xinhua News】大和証券グループが中国北京市で合弁設立した証券会社、大和証券中国は24日、6月に営業を開始して以降、国際M&A(合併・買収)やIPO(新規株式公開)引き受けなどの業務が大きく進展したと明らかにした。日系証券会社の中国市場での発展に向けた意欲を示したとも表明した。

 北京の外資系証券会社はこれまでに、全てが株式の買い増しにより合弁証券会社の経営権を掌握している。大和証券中国は新規設立の形で北京に設立された最初の外資系証券会社で、同市と国際金融市場間の相互接続を促進した。

 同社の関係責任者によると、今回発表した初のM&A案件では、医療・介護用電動アクチュエータメーカー、浙江捷昌線性駆動科技が自己資金により、海外完全子会社を通じたドイツのメカトロニクス関連コンサルティング会社、ロジック・エンデバーグループ(Logic Endeavor Group)の全株式取得に成功した。

 大和証券(中国)は23日、中国銀行や中国建設銀行、中国工商銀行、中信建投証券など国内金融大手と戦略協力協定を締結し、国内金融市場の発展に新たな活力を吹き込んだ。

 同社はUBS証券、瑞信方正証券(方正証券とクレディ・スイスの合弁会社)、高盛高華証券(ゴールドマン・サックスの合弁会社)に次ぐ、北京で4社目の外資合弁証券会社。大和証券グループ本社が51%、北京国有資本経営管理中心が33%、北京煕誠資本控股が16%をそれぞれ出資している。(c)Xinhua News/AFPBB News