【7月26日 AFP】東京五輪は26日、トライアスロン男子個人が行われ、スタートで大きな混乱があった中、ノルウェーのクリスティアン・ブルメンフェルト(Kristian Blummenfelt)が金メダルを獲得した。

 27歳のブルメンフェルトは1時間45分4秒でゴールし、ノルウェーにトライアスロン初のメダルをもたらした。英国のアレックス・イー(Alex Yee)が銀メダル、ニュージーランドのヘーデン・ウィルド(Hayden Wilde)が銅メダルを獲得した。

 しかしこのレースで一番話題になったのは、スタートで起こった混乱だった。スタート位置に並ぶ選手を撮影していたメディアのボートが、スイムのコースに進入している状態で合図が鳴ったため、出場選手の約3分の1はスタートできず、飛び込めた選手もしばらく泳いでからスタート地点に戻された。

 ボートが通り過ぎた後の位置にいた選手はスタートできたが、それ以外の選手は行く手を阻まれて海に飛び込めず、泳ぎ出せた選手もボートがすぐそばにいる危険な状況でのレースを強いられた。混乱の大きさに気づいた主催者は、泳ぎ始めていた選手を呼び戻し、改めてスタートを行った。

 2000年のシドニー五輪から採用されたトライアスロンで、スタートでミスが発生するのは今回が初めてとなる。(c)AFP/Pirate IRWIN