【7月24日 AFP】東京五輪で金メダルを目指している男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、来月カナダのトロントで開催されるナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2021)を欠場することが明らかになった。

 大会主催者は、ジョコビッチの多忙なスケジュールが欠場の理由だと示唆している。世界ランキング1位のジョコビッチは今季、同一シーズンで五輪と四大大会(グランドスラム)のすべてを制覇する「年間ゴールデンスラム」を目指している。

 ジョコビッチは今年すでに全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)と全仏オープン(French Open 2021)、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)を制しており、1988年にグランドスラムの全4大会とソウル五輪で優勝した女子のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf、ドイツ)氏以外、誰も成し遂げていない歴史的快挙に近づいている。

 今年のナショナルバンク・オープンでは、世界6位のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)、同20位のダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)、そして同29位のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)も欠場が決まっている。

 ティエムは、先月のマヨルカ選手権(Mallorca Championships 2021)で痛めた手首のけがが回復していない。ゴフィンは足首を故障しており、ワウリンカは足の手術を受けたばかりとなっている。(c)AFP