【7月24日 AFP】国立競技場(Japan National Stadium)で23日に行われた東京五輪開会式で聖火リレー最終走者を務めた女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)は、ツイッター(Twitter)への投稿で、自身の生涯で「最高の成果で栄誉」だとコメントした。

 新型コロナウイルスの懸念により規模を縮小して行われた開会式のクライマックスに登場した大坂は、2011年の東日本大震災で被災した宮城、岩手、福島3県の子どもたちから聖火を託されると、富士山(Mount Fuji)をモチーフにした聖火台を上り、光り輝く点火台にトーチをかざした。

 最終走者を誰が務めるかは事前に公表されていなかった。大坂はツイッターに、聖火台点火は「間違いなく、私がスポーツ選手として生涯で得られる最高の成果で栄誉」だと投稿した。

 未来的な聖火台への点火は、参加者を1000人以下の要人と数千人の選手に限定して控えめに行われた開会式の中でも、高揚感をもたらす瞬間となった。

 入場行進には、通常よりも大幅に少ない約5700人の選手が参加。中にはソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)をしない選手もいたが、全員がマスクを着用した。

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長はスピーチで、「皆が思い描いていたものとは非常に異なる」形での五輪開催となったと認めつつも、「きょうは希望の瞬間だ」と表明した。(c)AFP