【7月23日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産(World Heritage)委員会は23日、オーストラリアのサンゴ礁「グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)」を「危機にさらされている世界遺産」に指定することを見送った。

 世界遺産のグレートバリアリーフをめぐっては、気候変動による被害が懸念されてきた。

 中国が議長国を努める同委は投票で、危機遺産への指定を否決した。指定回避のため、豪政府は懸命なロビー活動を行っていた。

 スーザン・リー(Sussan Ley)豪環境相は同委に宛てた文書で「グレートバリアリーフ保護におけるオーストラリアの尽力を認めてくださったことに心から感謝する」と謝意を示した。

 ユネスコは先月、気候変動や水質悪化に伴うサンゴの減少を理由に、危機遺産指定を提案していた。(c)AFP