【7月23日 AFP】東京五輪の開会式が23日、国立競技場(Japan National Stadium)で始まったが、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため異例の賑(にぎ)わいのない観客席となった。

 菅義偉(Yoshihide Suga)首相が8日、新型ウイルス感染拡大に伴い、東京都に今月12日から来月22日まで新たな緊急事態宣言を発令すると発表したことを受け、東京五輪は全会期が緊急事態宣言下での実施となり、首都圏1都3県の会場を無観客とすることが決まった。

 開会式も無観客開催となった一方で、国際オリンピック委員会(IOC)の代表者をはじめ、外国の要人、スポンサー、そして五輪関係者に関しては会場で見ることが認められた。

 大会主催者は、出席者を950人程度にまで削減しており、出席した外国の要人も、2024年のパリ五輪開催国フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領や、22日夜に東京入りした米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の妻ジル(Jill Biden)氏ら、少人数となった。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて1年延期となり、ついに開幕を迎えた今大会には、205の国・地域、難民選手団を含めて約1万1000人の選手が参加する。(c)AFP