【7月24日 AFP】インド西部マハラシュトラ(Maharashtra)州で、モンスーンの豪雨により土砂崩れが相次ぎ、合わせて44人が死亡した。当局が23日、発表した。

 同州報道官によると、州都の金融都市ムンバイ(旧ボンベイ)の南に位置するライガード(Raigad)県内の3か所で22日夜に土砂崩れが発生。42人が死亡、38人が行方不明になっている。

 同報道官の話では、サタラ(Satara)県でも6か所で土砂崩れが起き、2人が死亡した。州内の別の場所でも、最大15人が行方不明になっている。

 豪雨に伴う洪水被害は数千人に及んだ。捜索・救助活動のため海空軍も出動したが、ムンバイと南部ゴア(Goa)州を結ぶ幹線道路をはじめ、複数の道路が土砂で通行できなくなっており、難航している。

 ムンバイから約250キロ離れたチプルン(Chiplun)では雨が24時間降り続け、一部地域で水位が3.5メートルまで上昇。市内を流れる川が氾濫し、道路や民家が浸水した。

 インド気象当局は、今後数日間大雨が続く恐れがあるとして、同州の複数地域に警報を出した。

 同国では毎年6~9月のモンスーン期に、洪水や土砂崩れが頻発。脆弱(ぜいじゃく)な建物や壁が倒壊することも多い。

 ムンバイでは18日にも、壁の倒壊で数軒の民家が押しつぶされたり、土砂崩れが発生したりして、少なくとも34人が死亡した。(c)AFP/Nivrita GANGULY