【7月23日 AFP】北朝鮮各地で猛暑が続き、国営メディアが警戒を呼び掛けている。この夏は平年を上回る暑さで、首都平壌の気温は35度前後で推移している。

 平壌のメインストリートでは21日、日傘を差したりハンディーファンを使ったり、かき氷を食べたりして暑さをしのぐ人が見られた。

 うだるような暑さにもかかわらず、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全員がマスクを着用していた。

 貧困にあえぐ北朝鮮では、ほとんどの家にエアコンがない。電気を利用できるのは、人口の4分の1にすぎないとのデータもある。

 朝鮮労働党の機関紙、労働新聞(Rodong Sinmun)は先週、森林当局は山火事に、農業従事者は、作物の高温障害や病害虫に注意するよう呼び掛けた。

 ある保健当局者は先週、国営朝鮮中央テレビ(KCTV)に対し、今月末に新たな熱波が予想されていると述べた。(c)AFP