【7月23日 AFP】米国は22日、キューバの平和的な反政府デモを弾圧したとして同国の国防相と内務省特殊部隊(SNB)を制裁対象に指定した。ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は、キューバ政府に対する制裁措置の「始まりにすぎない」と述べた。

 米財務省は、同省の外国資産管理局(OFAC)が、7月の反政府デモに対する弾圧における人権侵害に関し、キューバのアルバロ・ロペスミエラ(Alvaro Lopez Miera)国防相とSNBの資産を凍結したと発表した。

 バイデン氏は、制裁発表直後に声明を出し、「これは始まりにすぎない。米国は、キューバ国民弾圧に責任のある個人への制裁を続ける」と述べた。

 キューバでは今月11日と12日、40都市で反政府デモが起き、「自由を」や「独裁政権を打倒せよ」などと声を上げた。

 この数十年で最悪の経済危機を背景にした反政府デモが始まって以来、1人が死亡し、100人以上が拘束されている。(c)AFP