【7月22日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)は21日、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が第10戦英国GP(British Grand Prix 2021)でライバルに物議を醸す追い越しを見せたことに関して、「完全にオーバーテークの規則に沿っていた」と擁護した。

 F1で通算7度の年間優勝を誇るハミルトンは、英シルバーストーン(Silverstone Race Circuit)で行われた18日の同GP決勝の1周目に、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)に接触してリタイアに追い込んだ。

 この事故でハミルトンは10秒のペナルティーを受けたものの、レースを制してドライバーズ選手権でトップに立つフェルスタッペンとの差を32ポイントから8ポイントに縮小。フェルスタッペンは衝突に関して、「危険かつ無礼で、スポーツマンらしくない」と批判した。

 一方、メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソン(James Allison)氏は、「われわれの見解では、あのときルイスが行った手順は、国際自動車連盟(FIA)のオーバーテーク規則に完全に沿っていた」と主張し、「ルイスが実質的に横に並んでいたのは間違いない。彼のマシンのフロント部分は、フェルスタッペンのマシンの中間部分を優に越していた」と補足した。

「実質的に横に並び、コーナーを曲がることが求められている。コーナーを曲がるというのはコーナーを回ることであり、走行ラインを外れたりマシンのコントロールを失ったりすることではない。これらのことを満たす必要がある」

 アリソン氏は「コーナーを曲がるとき、相手のマシンに実質的に並んでいるのであれば、そのコーナーは自分のものだ」と話し、「ペナルティーを受けたことは厳しすぎると感じた」と語った。(c)AFP