【7月22日 AFP】東京五輪で柔道男子100キロ超級では初となる3連覇を目指しているテディ・リネール(Teddy Riner、フランス)が、2月に左膝の十字靱帯(じんたい)を断裂していたことを明らかにした。同選手はこのけがに関してチームと沈黙を貫き、2か月間にわたって練習できなかったという。

 仏公共放送局フランス・テレビジョン(France Televisions)で22日に放送されるドキュメンタリー番組では、柔道界のスーパースターであるリネールが、モロッコで行われた合宿の乱取り中に負傷する様子が映されている。

 32歳のリネールは報道陣向けの試写会後、「あのとき、十字靱帯をやってしまった」とAFPの取材で明かした。さらに「7か月くらい離脱することになると思った。靱帯をねじってしまったんだ。あっという間の出来事で『しまった、痛めた、痛い』と言ったよ」と続けた。

 リネールはフランスに戻った後、最大で3か月間離脱することになると医師から警告され「『だめだ、それはあり得ない』と話した」という。そして「一つ頼りにしていたことがあった。それは、これまで負傷した際に回復には4週間ほどかかると言われても、だいたい2週間くらいで治っていたことだ」と語った。(c)AFP