【7月22日 AFP】全米テニス協会(USTA)は21日、今年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)出場者を発表し、女子シングルスには通算4度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇る大坂なおみ(Naomi Osaka)、男子シングルスにはロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)ら強豪が名を連ねた。

 世界ランキング2位の大坂は、メンタル面の問題を理由に今年の全仏オープン(French Open 2021)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)を欠場していたが、全米オープンでは大会連覇を目指すことになる。

 その他では、先日のウィンブルドンでグランドスラム2勝目を記録した世界1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)をはじめ、昨年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)女王で同4位のソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)もエントリー。

 同5位で2019年大会覇者のビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)、同8位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)、元世界1位のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)とシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)らも出場する。

 これで女子はグランドスラム優勝経験者15人、現世界ランクトップ10選手7人が名を連ね、ランキング上位104人のうち100人が顔をそろえた。

 一方、男子は世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を筆頭に、膝の故障で東京五輪を辞退した同9位フェデラー、同3位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)ら、世界ランク上位103人が全員エントリーした。

 先日のウィンブルドンで優勝し、フェデラーとナダルと並び男子歴代1位のグランドスラム通算20勝目を記録したジョコビッチは、1938年のドン・バッジ(Don Budge)氏と1962年と1969年のロッド・レーバー(Rod Laver)氏に続く、男子では史上3人目の年間グランドスラム達成を目指している。

 さらに東京五輪でも金メダルを狙っているジョコビッチは、同じ年にグランドスラム全大会と五輪で優勝するという、1988年に女子のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏が達成したのに続く、史上2人目の「年間ゴールデンスラム」を成し遂げる可能性がある。

 2012年大会覇者のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、補欠選手リストの1番手につけており、欠場者が出た場合は本戦でプレーできることになっている。その他、男子は予選通過者16人とワイルドカード(主催者推薦)8人が出場する。

 8月30日から9月12日まで米ニューヨークのフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)で開催される今年の全米オープンは、再び100パーセントの観客を受け入れることになっている。(c)AFP