【7月21日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)幹部は21日、北京冬季五輪には観客が「必要」だと語った。東京五輪では同日競技が始まったが、新型コロナウイルスの感染拡大により無観客で行われた。

 あと200日足らずで冬季五輪が開幕する中国では現在、新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて国境の封鎖措置を講じており、入国者には原則3週間の厳格な隔離を義務付けている。

 こうした状況にもかかわらず、北京冬季五輪の準備を監督するIOC調整委員会のフアン・アントニオ・サマランチ・ジュニア(Juan Antonio Samaranch Jr.)委員長は東京で開かれたIOCの会合で、「われわれには観客が必要だ。観客を動員したい」と述べた。

 さらに「国際コミュニティーを迎えたい。皆がもてなしと中国の魅力を満喫できる機会を設けたい」と期待を示した。

 中国は国内の新型ウイルス流行を最小限に抑制してきているが、北京冬季五輪の観客数の制限や有無の詳細についてはまだ公表していない。(c)AFP