【7月21日 AFP】ニューヨークなどの米国・カナダ東部の一部地域に20日、両国西部で発生した山火事による煙が到達した。街は灰色の煙霧に覆われた。

 ニューヨーク州の環境保護当局は、大気汚染警報を出した。これは、大気中の微粒子が1立方メートル当たり35マイクログラムを超えると予測される際に自動で発出される。

 同局の専門家によると、西部の山火事の煙がニューヨーク周辺に到達することは珍しくないが、通常は高い高度にとどまり、大気の質に影響が及ぶことはない。だが、今回は煙が通常よりも低い高度で流れた。

 米国立気象局(NWS)の報道官は、21日には寒冷前線がニューヨークを通過するため、煙霧は消える見通しだと述べた。

 山火事のシーズンは始まったばかりだが、米西部では最近、大規模な山火事が複数発生している。カリフォルニア州、ネバダ州、オレゴン州では深刻な「ブートレッグ火災(Bootleg Fire)」が続いている。(c)AFP