【7月24日 CNS】中国の教育部は8日、受験生と保護者に大学入試の結果待ち期間中の詐欺への注意を呼びかけた。

 2021年度大学入試の結果検討作業が始まる際に、一部の犯罪者は合格発表を待っている受験生と保護者の緊張感・切迫感を利用し、「生徒募集のわな」を用意し、受験生と保護者を惑わしだましていた。教育部は受験生と保護者に、大学入試の成績が希望校の合格ラインに達した者だけが進学できることを改めて呼びかけ、注意を促した。決して成り行き任せを期待したり、うわさを信じたりせず、詐欺の手口を明らかにしだまされないようにしなければならない。

 教育省によると、大学入試の結果待ち期間中、一部の犯罪者は保護者の子どもの出世を願う心理を利用し、書類偽造、印鑑偽造、申請先や問い合わせ電話の設置などを通じ、大学の募集係、学校の指導者の親戚などと偽り、大学の「内部進学定員」「機動計画」「指向募集計画」「低成績者合格」「追加枠」などの情報を持っているとだまして詐欺を働いていたという。

 紹介によると、教育部の禁止令は、下記のことを明確に要求しているという。大学の学生募集枠を勝手に拡大、募集計画を調整してはいけない。計画を立てなかったり、計画規模を勝手に拡大したり、計画管理の要求に反して計画調整をしてはいけない。省級学生募集弁公室は書類提出の手続きに違反、政策の枠外で基準を下げ、大学に受験生の書類を提出してはいけない。規定された入学手続きに違反し、基準を下げて入学させたり、条件に合う受験生の入学を拒否したりしてはいけない。大学の入学試験過程にいわゆる「内部進学定員」はない。受験生や保護者は、「お金で大学の定員を買える」といった詐欺情報に十分に警戒し、正規のルートから募集政策や情報を収集、確認し、だまされないようにしないといけない。

 教育部によると、ここ数年、一部の犯罪者や仲介者は学位課程と非学位課程の区別をわざとあいまいにし、高等教育独学試験奨学クラス、オンライン教育クラス、共同運営している学校等の合格通知書で受験生や保護者をだます。一部の学校運営機関は学位課程の名目で非学位課程の生徒を募集するという。

 教育部は、募集区分により取り扱いが異なると説明した。大学生になるには大学入試に合格しなければならない。前記の「合格通知書」は、国家の認めた学歴の大学の合格通知書ではない。それでは、「入学」後も新入生の学籍電子登録ができず、大学の卒業証書ももらえない。(c)CNS-中新経緯/JCM/AFPBB News