【7月23日 CNS】中国で近年、おもちゃによる事故が多発している。部品の脱落、禁止物質の添加、基準値を超えた物質混入などの問題が、子どもの安全や健康に影響を与えている。

 中国西部の西安市(Xi’an)にある病院の消化器科主治医の張超(Zhang Chao)さんは、4歳の男の子の胃を切開し、異物を取り出した。それは、おもちゃの磁石球だった。

 磁石球は直径3ミリ、5ミリ、8ミリなどの大きさで、磁力でくっつけながらさまざまな形を作ることができる。安くてコンパクトなため気軽に買われるおもちゃだが、色鮮やかで小さい磁石球を誤飲し、病院に救急搬送される子どもが少なくない。

 中国のおもちゃ産業は急成長している。全国に446万7000社のおもちゃ関連企業があり、そのうち2020年に新規登録した会社は129万6700社に達する。今年1~5月の新規登録は56万3400社で、前年同期比32%増加している。中国玩具・ベビー用品協会によると、国内のおもちゃ市場は2016年の556億元(約9385億円)から2020年には779億7000万元(約1兆3160億円)に増加した。

 一方、中国消費者協会によると、2020年に全国消費者団体が受けつけた子どものおもちゃに関する苦情は4847件に上り、2019年のほぼ3倍になった。

 広東省(Guangdong)市場監督局が651社の1035点の子どもおもちゃ製品の品質を抜き取り検査したところ、184社が製造した214点の製品が不適格であることが判明した。約20%のおもちゃが不適格だった計算だ。

 北京東衛法律事務所の王瑋琨(Wang Weikun)弁護士は「市場には偽造されたおもちゃが多いが、消費者が区別するのは難しい」と指摘。その上で「おもちゃは信頼できるショッピングモールや評判の良いネットショップから購入すること。製造日、メーカー、品質証明書のいずれもない『三無製品』は絶対に購入しないこと。製品マニュアルや成分リストを注意深く読み、レシートを保存しておくこと」と提案している。

 中国消費者協会は、保護者は子どもがおもちゃを正しく使用するよう指導し、子どもがおもちゃで遊んでいる時も付き添って見守るよう呼びかけている。(c)CNS-工人日報/JCM/AFPBB News