【7月23日 CNS】中国鉄路昆明局集団(China Railway Kunming Group)によると、建設中の中国ラオス鉄道(China-Laos Railway)は主要な工事が完了し、中国側区間(玉渓ー磨憨)の最終検査に入った。中国南部とラオスを結ぶ新たな路線は、年末の開業に向けて順調に歩みを進めている。

 中国ラオス鉄道は全長約1000キロ。中国側は雲南省(Yunnan)の玉渓市(Yuxi)からラオス国境の同省シーサンパンナ(Xishuangbanna)・タイ族自治州、磨憨(Mohan)まで508キロに及び、時速160キロで走行する。ラオス側の首都ヴィエンチャンから中国国境ボーデンまでの区間と並行して今年末に開通する予定だ。この鉄道が開業すれば、雲南省の省都・昆明市(Kunming)-ヴィエンチャン間は、それぞれ夕方に出発すれば翌朝には到着できるようになる。

 最終検査は新しい鉄道プロジェクトの完成状況をチェックするもので、スケジュール通りに運行できるかどうかや設備の品質などを総合的に判断。鉄道プロジェクトに問題がないか確認する「身体検査」といえる。

 最終検査は7月から9月末まで続く予定。鉄道の専門家や技術者がグループに分かれ、レールや橋、トンネル、制御ネットワーク、災害時の救援態勢、遮音、安全保護施設、周囲の環境への影響を綿密に検査する。(c)CNS/JCM/AFPBB News