ビーチハンド選手のビキニ拒否問題、ノルウェー側が処分を批判
このニュースをシェア
【7月21日 AFP】ノルウェーのビーチハンドボール女子代表が、短パンで競技して罰金を科されたことに対して、同国の関係者が20日、この対応を痛烈に批判した。
この問題では、ノルウェーのビーチハンドボール女子代表が、欧州選手権(EHF Beach Handball EURO 2021)の試合に短パンで出場したことに対し、国際ハンドボール連盟(IHF)の懲罰委員会が19日、1人あたり150ユーロ(約1万9400円)、チーム合計で1500ユーロ(約19万4000円)の罰金を科していた。
これに対して、ノルウェーハンドボール連盟(NHF)のエイリク・ソルダル(Eirik Sordahl)会長は、国営テレビ・ラジオNRKで「2021年に、こんなことは話題にするべきですらない」と話した。
同国のアビド・ラジャ(Abid Raja)文化・平等相も、罰金処分について「完全にばかげている。国際スポーツのマッチョで保守的な世界は変える必要がある」とツイッター(Twitter)でつぶやいた。
ビーチ競技では数年前からこうした問題が議論の的になっており、一部の選手からはビキニは品位を落とすという意見や、単純に実用的でないとの声が上がっている。
ビーチバレーでは2012年以降ビキニが強制ではなくなったが、ビーチハンドでは男子が短パンの着用を認められているのに対し、女子は側面の生地の幅が最大10センチまでで、脚の付け根に向かって切り込んだ形のぴったりとしたビキニパンツを着用しなければならないと定められている。
ノルウェーは欧州選手権の開幕前に、短パンで競技に臨むことに関して欧州ハンドボール連盟(EHF)に許可を求めていたが、規則違反により罰金の対象になると通達されていた。(c)AFP