【7月21日 AFP】西アフリカのマリで5月にクーデターを主導し、暫定大統領に就任したアシミ・ゴイタ(Assimi Goita)大佐が20日、暗殺未遂に遭った。ゴイタ氏は無事だったものの、1年足らずで2度のクーデターが起きた同国の安定化にとって新たな打撃となった。

 事件を目撃したAFP記者によると、イスラム教の犠牲祭(イード・アル・アドハ、Eid al-Adha)に合わせ首都バマコのモスク(イスラム礼拝所)を訪れたゴイタ氏は、礼拝を終えた後、刃物を持った男に襲われ、警護隊により直ちに避難させられた。

 記者によると、現場には血痕が残っていたが、誰が負傷したのかは不明。モスク関係者は、ゴイタ氏に向かって突進した男が別の人を負傷させたと語った。

 ゴイタ氏は事件後、国営放送ORTMで「とても元気」だと語った。大統領府も、ゴイタ氏は暗殺未遂に遭ったものの「無事で健康」だと発表。容疑者は警護隊によって取り押さえられ、「現在捜査が行われている」と説明した。(c)AFP/Malick KONATE