【7月21日 AFP】米民間宇宙開発企業ブルー・オリジン(Blue Origin)が20日に行った同社初の有人宇宙飛行に参加した創業者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏は、帰還後に開いた記者会見で、宇宙から地球の美しさとはかなさを目の当たりにし、「畏敬の念」に打たれたと語った。

 ベゾス氏は「宇宙に行った人は誰もが、それによって自分が変わったと語る。地球とその美しさだけでなく、そのはかなさに驚嘆し、畏敬の念に打たれる、と。私もそれは断言できる」と語った。

 また、地球の大気は地上では「とてもたくさん」あるように感じるが、宇宙から見ると「実際にはとても薄いことが分かる。とても少なくてもろいもので、私たちは地球を動き回る中でそれを傷つけている」とし、「それを頭で理解することと、実際にこの目で見ることは別物だ」と語った。

 同社は宇宙飛行の映像を公開。乗客らは、ほぼ無重力に近い状態で宙返りをしたり、他の乗客が投げた菓子を口で受け止めたりした。

 史上最高齢で宇宙飛行を行った人物となったウォリー・ファンク(Wally Funk)さん(82)は、「とても楽しく、素晴らしかった」と回想。「もう一度行きたい。すぐに!」と語った。(c)AFP