ベン&ジェリーズ、パレスチナ占領地でのアイス販売終了へ
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【7月20日 AFP】米アイスクリームメーカーのベン・アンド・ジェリーズ(Ben & Jerry's)は19日、イスラエルのパレスチナ占領地での販売を終了すると発表した。「われわれの価値観と一致しない」としている。
食品・日用品大手ユニリーバ(Unilever)傘下のベン・アンド・ジェリーズは、ファンやパートナーからの懸念に対応したと説明したが、詳細は述べなかった。
イスラエルが占領しているヨルダン川西岸(West Bank)と東エルサレム(East Jerusalem)には60万人以上のイスラエル人入植者が住んでおり、入植者とパレスチナ人の間で緊張が高まることが頻繁にある。国連(UN)や国際社会は、占領地への入植は違反だとしている。
ベン・アンド・ジェリーズは、「わが社のアイスクリームを製造、販売するライセンシーと長年にわたるパートナーシップを築いてきた」が、2022年末の契約終了をもって更新はしないと述べた。
一方、イスラエルでの販売は、別の契約に基づき続けるとしている。
イスラエルの政治家は、今回の発表に対し怒りの声を上げている。ナフタリ・ベネット(Naftali Bennett)首相は「アイスクリームはたくさんあるが、われわれに国は一つしかない。ベン・アンド・ジェリーズは、自らに反イスラエル・アイスクリームというレッテルを貼ることを決めた」と批判した。
1978年創業のベン・アンド・ジェリーズは、環境保護や人権擁護などの取り組みで知られている。(c)AFP