【7月20日 AFP】英王室を離脱したヘンリー王子(Prince Harry)が回顧録の執筆を進めていることが分かった。米出版社ペンギンランダムハウス(Penguin Random House)が19日、発表した。自身の人生の「過ち」と「教訓」を赤裸々に語る内容になるという。

 英メディアによると、英王室の高位メンバーがこうした回顧録を出すのは初めて。

 ヘンリー王子はペンギンランダムハウスのウェブサイトに、「私はこの本を、生まれついた王子としての立場ではなく、現在の自分として書いている」とのコメントを寄せた。

 この中でヘンリー王子は、「私は長年、文字通りの意味でも比喩的にも、さまざまな帽子をかぶってきた。私の物語──人生の浮き沈みや過ち、学んだ教訓を語ることで、出自に関係なく、私たちには思っている以上に共通点が多いことを示す手助けになればと思っている」と説明した。

「人生の学びを共有する機会を得られたことに深く感謝している。私の人生について正確に記し、すべて真実に基づいた内容を皆さんに読んでもらえることを楽しみにしている」

 回顧録は、ヘンリー王子の幼少期や、2度のアフガニスタン従軍経験についても取り上げるという。

 英メディアによると、王子の話を構成して執筆するのは、米ピュリツァー賞(Pulitzer Prize)受賞者で、テニス界のレジェンド、アンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏の自叙伝を手掛けたJ.R.モーリンガー(J. R. Moehringer)氏。

 刊行予定は来年後半。出版社によると、王子は収益を慈善団体に寄付するという。(c)AFP