【7月20日 AFP】東京五輪に出場するため来日していたポーランドの競泳選手6人が、同国水泳連盟(PZP)の管理ミスにより、開幕前に帰国を余儀なくされていたことが分かった。

 連盟が選手を多く派遣しすぎていたことが原因で、18日に母国に戻った選手たちは法的措置の構えを見せ、連盟責任者の辞任を求めている。

 東京五輪に向けて23選手を派遣していたPZPのパベウ・スロミンスキ(Pawel Slominski)ディレクターは、「この状況に関して最大級の後悔と無念、失意を表明したい」と述べた。

 また、連盟のミスを認めながらも「可能な限り大勢のアスリートとコーチの参加」を認めたいという強い思いが、この事態を招いたと弁明した。

 帰国した女子選手の一人で、2012年と2016年に五輪に出場した実績を持つアリツィア・トッシュ(Alicja Tchorz)は、自身のフェイスブック(Facebook)で、PZPが「規則を誤解していた」と指摘し、「無能」だ批判。「5年も人生を犠牲にして、それが完全に無に帰した状況を想像してほしい」とつづった。

 別の男子選手も「ばかげた状況であり、絶対に起きてはいけないことだ」と、自身のインスタグラム(Instagram)で訴えた。

 ポーランドの文化・国家遺産・スポーツ省は、PZPの会長に対し、この問題に関して「即時の説明文提出」を求めた。(c)AFP