【7月20日 AFP】21F1第10戦英国GP(British Grand Prix 2021)で優勝したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、「ソーシャルメディアで人種差別の複数の事例」に遭遇したことが、F1と国際自動車連盟(FIA)、同チームの共同発表で19日に明らかになった。

 F1で通算7度の年間優勝を誇るハミルトンは、英国GPのレース序盤でレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)と接触した。ドライバーズ選手権で現在首位に立つフェルスタッペンは、この事故で壁に激突してリタイアに終わった。

 ハミルトンは10秒間のペナルティーを受けたもののトップでフィニッシュし、総合争いでフェルスタッペンとの差をわずか8ポイントに縮めた。

 しかし接触の後、ハミルトンはレース中とレース後に「ソーシャルメディアで人種差別の複数の事例に遭遇した」と明かされた。

 共同発表は問題の行為を「最も強い言葉」で非難するとし、「この競技にはこうした者の居場所はない。問題の人物たちは自らの行動に責任を負うべきであると、われわれは強く求める」とした。

「F1、FIA、ドライバー、そしてチームは、この競技をより多様で包括的なものにするべく取り組んでいる。このようなオンライン上の言動は許容されず、はっきりと注目して排除されるべきである」 (c)AFP