【7月20日 AFP】台湾政府は19日、地元企業の高端疫苗生物製剤(MVC)が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認したと発表した。専門家らは初期データから、英アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチンに劣らない有効性があることが示されたとしている。

 人口2300万人向けのワクチン確保が難航している台湾にとって、今回の決定は朗報となる。

 同社製ワクチン「MVC-COV1901」は、新型コロナウイルスが細胞に侵入する際に使うスパイクタンパク質を免疫系に認識させる「サブユニットワクチン」。臨床試験は完了していないものの、第2相試験での有望なデータが先月公表されていた。

 衛生福利部(衛生省)は、18日に専門家パネルがワクチン緊急使用を承認したと明かし、早ければ来月から一般市民への接種を開始すると発表。「安全上の大きな懸念はない」としている。(c)AFP