【7月19日 AFP】東京五輪開幕を数日後に控え、選手村内での新型コロナウイルスのクラスター発生への懸念が高まっていることを受けて、大会組織委員会は19日、選手村は「安全に滞在できる場所」だと強調した。

 18日、東京五輪の選手村に滞在中だったサッカー男子南アフリカ代表の選手2人とビデオアナリストが検査で陽性となったことが発表され、19日には同じチームの選手など21人が濃厚接触者に認定された。同チームは22日に初戦で日本と対戦する予定だ。

 しかし、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は、これまでのところ陽性率が目立って高いわけではないとして、クラスター発生のリスクは大きくないとの考えを示した。

 高谷正哲(Masanori Takaya)スポークスパーソンは報道陣に対し、国際オリンピック委員会(IOC)と組織委は、五輪選手村が安全に滞在できる場所だということを強く確信していると述べた。

 高谷氏は、五輪関係者の検査ではこれまで61件の陽性判定が出ているが、全体の検査数から見ればほんのわずかだと説明。陽性率でいえば、他のどの場所と比べても目立って高いわけではないと述べた。(c)AFP