【7月19日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)海寧市(Haining)でこのほど、中国電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下で医療関連ITサービスを手掛ける阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス)のオンライン医療サービスアプリ「医鹿」などを通じ、市民のインフルエンザワクチン事前登録と予約が可能になった。このサービスは阿里健康が同市で試行する中国初の「インフルエンザワクチン需給デジタルマッチング」プロジェクトとなる。ワクチンメーカーと供給面で協力し、デジタル化することで接種情報や需給の不均衡などの課題解決を目指す。

 需給情報の不均衡により、メーカーが市場需要を正確に把握するのは難しく、加えてワクチン生産にはスケジュール調整や入札募集など複数の段階を経る必要があるため、正確な予測は極めて困難で、ワクチン接種のピーク時に、供給不足に陥る恐れがあった。

 阿里健康はこの問題を解決し、接種を希望する海寧市民が「医鹿」アプリで「海寧インフルエンザワクチン需要登録」をクリックし、個人情報やワクチンの種類、希望接種場所を入力、選択すると、登録が完了する。ワクチンの準備が整ったら、アプリで接種日と接種場所を予約する流れとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News