【7月28日 AFP】コロナ禍で旅が制限される中、衛生パスを持たない航空愛好家のフランス人親子が、世界中を飛び続けている。親子は自宅に設置されたコックピットで操縦桿(かん)をにぎるのだ。

「機長」のジャンルック・ステブナール(Jean-Luc Stievenart)さん(66)と、息子のギヨーム(Guillaume Stievenart)さん(33)は毎週末、「超リアル」なエアバス(Airbus)A320型機のフライトシミュレーターでパイロットになりきる。フライトシミュレーターの制作にかけた時間は1万時間以上に上るという。

 電気工学分野の元教授であるジャンルックさんは「10年前からたくさんの時間を費やしてきました」と話す。

 一方、IT系企業でプロジェクトマネジャーを務める息子のギヨームさんは「ソフトウエア面とそれぞれのセッティングでは私も少しだけ手伝いましたが、基本的には全て父のデザインです」と話し、「父はとても謙虚なのです。でもこの部屋にあるものは全て父が手掛けています」と説明した。

 映像は10日撮影。(c)AFP