【7月17日 AFP】スペインの全国管区裁判所(National Court)は16日、同国サッカー1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)が詐欺や横領、マネーロンダリング(資金洗浄)を行っていたとして、同選手の財団で働いていた元従業員が2020年に提出した新たな訴状を退けた。

 スペイン在住のアルゼンチン人で、レオ・メッシ財団(Leo Messi Foundation)の元従業員を自称するフェデリコ・レットリ(Federico Rettori)氏は、2019年にも同様の訴えを起こして棄却されていた。

 同氏は訴状の中で、財団が受け取った資金は「社会運動に渡るべきだった」にもかかわらず、「財団が公表した本来の目的とは異なるさまざまな私的活動や銀行口座に送られた」と主張。前回と同様にメッシと財団に加え、同選手の父親ホルヘ(Jorge Horacio Messi)氏と兄のロドリゴ(Rodrigo Messi)氏を名指しした上で、訴状内容を裏付けるさらなる書類を提出していた。

 しかし、裁判所は2年間にわたる調査の結果、「訴訟を起こされた側の人々に、犯罪行為は何もなかったことは証明可能である」との裁定を下した。また、レットリ氏がメッシの財団に雇用されていたことは一度もないと補足した。(c)AFP