【7月17日 AFP】東京五輪の事前合宿地から姿を消したウガンダの重量挙げ男子代表、ジュリアス・セチトレコ(Julius Ssekitoleko)選手(20)が、日本で仕事をしたいという趣旨の書き置きを残していたことが、16日に大阪府泉佐野市の関係者によって明らかになった。

 ウガンダ選手団が合宿を行っている同市は、セチトレコ選手が新型コロナウイルスの検査に姿を見せず、ホテルの部屋にもいなかったことから、地元当局が行方を捜索していると公表した。

 同国関係者によると、セチトレコ選手は最近になって東京五輪の出場枠から外れ、大会に出場できなくなったことが判明していたという。

 市の関係者は同日夜、AFPに対して、セチトレコ選手がホテルの部屋にメモを残し、その中で日本で働くことや荷物をウガンダの家族に送ることを求めていたと明かした。

 また、監視カメラの映像で同選手に似た人物が地元の駅に現れ、名古屋方面行きの切符を購入していた様子が確認されたが、実際にそちらへ向かったかどうかは分かっていないとも付け加えた。

 ウガンダウエイトリフティング連盟(UWF)の会長への取材では、セチトレコ選手が重量挙げ五輪代表の初選出を目指して練習に「よく励んでいた」ものの、今週に入って出場できないと知らされ、帰国を余儀なくされていたことも判明。

 会長は「彼は裕福な家の出ではないので、成功することに大きな関心とエネルギーを抱いていた」と語った。(c)AFP/Hiroshi Hiyama with Michael O'Hagan in Kampala