【7月16日 AFP】ケニア警察は15日、少なくとも10人の子どもを身の毛もよだつような方法で殺害した疑いで、20歳の男を逮捕した。男は被害者の血を吸うこともあり、警察は「血に飢えた吸血鬼」と呼んでいる。

 警察によると、マステン・ミリモ・ワンジャラ(Masten Milimo Wanjala)容疑者は14日、子ども2人がいなくなった事件に関与した疑いで逮捕され、その後さらに多くの子どもを殺害したことを認めた。

 ワンジャラ容疑者は子どもの遺体を遺棄した首都ナイロビの森林地区に警察官を案内し、少なくとも10人の子どもの殺害について自白したという。

 ケニアでは子どもが行方不明になる事件が相次いでおり、警察の統計によると、ここ数週間では2日に1件の頻度で発生していた。ワンジャラ容疑者の逮捕は、これら事件の捜査において重要な転機となったという。

 捜査当局は14日夜、「容疑者単独の犯行で、殺す前に血管から血を吸うこともあった」とツイッター(Twitter)に投稿。同容疑者を「血に飢えた吸血鬼」と表現した。

 殺害されたのは12~13歳の子どもで、5年前から犯行を繰り返していた。警察の発表によると、被害者らは薬を飲まされ、血を抜かれ、絞殺されることもあった。

 ワンジャラ容疑者に反省の色は見られず、子どもたちの殺害に「大きな喜び」を感じたと捜査関係者に話しているという。(c)AFP