【7月18日 CNS】公共施設のベビー設備の配置は、以前からずっと市民の関心を集めてきた。北京市地鉄運営はすでに条件の整った271の地下鉄駅に壁掛け式おむつ交換台や、折り畳み式ベビーチェアなどのベビー設備を設置し、子連れの親の移動を便利にしている。このうち7つの駅には、独立した授乳室が新たに設けられた。

 北京地下鉄運営の関係責任者によると、乗客の移動をより便利にするため、同社は所轄する16線路のベビー設備の増設を積極的に推進している。これまでに264の駅のバリアフリートイレにおむつ交換台、折り畳み式ベビーチェアなどのベビー設備が新たに設置され、7つの駅に独立した授乳室が設置され、計271の駅でベビー設備の改装が完了したという。上記の担当者は、既存の地下鉄線路のスペースが限られているため、基本的にバリアフリートイレ内で改装を行い、折り畳み式・壁掛け式のベビー設備を増やし、使用しない場合には壁に収納することができる。このように、子連れの親を便利にしつつ、障がい者の利用にも影響は及ばないと述べた。

 一方、北京市京港地下鉄によると、2014年に地下鉄4号線の全線各駅のバリアフリートイレの改装工事が完了し、おむつ交換台をもとのステンレスから良質のプラスチックに取り替え、乳児の接触の不快感を減らしたほか、子供用洗面台などを増設し、乗客の利便性が向上した。現在、京港地下鉄4号線の大興線、14号線、16号線の駅のバリアフリートイレにはいずれもおむつ交換台が設置され、乗客の移動が便利になったという。

 北京市軌道交通運営の所轄する線路は近年新設されたもので、いずれも授乳室が設置されている。このうち、大興機場線は全線3駅に5つの授乳室を、燕房線(燕山ー房山)は閻村東駅と大石河東駅に2つの授乳室を設置している。授乳室には乳児ケアエリア、授乳エリア、クリーンエリアが設けられており、赤ちゃんのお尻のスキンケア方法、母乳育児図解、母子健康ケアなどの宣伝・教育資料も用意されている。新米ママが速くステップアップし、より科学的な育児をサポートする。(c)CNS/JCM/AFPBB News