【7月15日 AFP】米小売り・IT大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)創業者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏が、米国立研究機関スミソニアン協会(Smithsonian Institution)に2億ドル(約220億円)を寄付することが14日、発表された。1846年の協会設立以来、最高額の寄付金となる。

 民間宇宙開発企業ブルー・オリジン(Blue Origin)の創業者でもあるベゾス氏の寄付金額のうち、7000万ドル(約77億円)はスミソニアン国立航空宇宙博物館(Smithsonian National Air and Space Museum)の改修費用に充てられる。残る1億3000万ドル(約143億円)は、ベゾス氏の名前を冠した教育施設の設立資金とする。

 国立公園ナショナル・モール(National Mall)内に新設される施設にできる「ベゾス学習センター(Bezos Learning Center)」は、科学、技術、工学、芸術、数学といった専門分野に対する生徒・学生らの興味をかき立てるプログラムや体験を提供する。

 ベゾス氏は寄付に当たり、「わが国の未来を創造する者たちや夢を追う人々の想像力に火をつけるという重要な役割を、スミソニアンは担っている」と述べている。

「すべての子どもは大きな可能性を持って生まれる。その可能性を解き放つのは、インスピレーションだ。私にとっては、科学や発明、宇宙に夢中になったことがインスピレーションになった。この(寄付の)贈り物が、他の人たちにとってそうなることを願う」

 ベゾス氏は今月20日、ブルー・オリジンの宇宙船で、同社初の有人飛行に臨む予定だ。(c)AFP