【7月15日 Xinhua News】中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)はこのほど、2021年6月期中間決算予想を公表し、純利益が前年同期比2・0~2・3倍の38億~43億元(1元=約17円)、1株当たり利益が0・8~0・9元になるとの見通しを示した。増益の要因については、市場構造の絶え間ない改善による売上高の前年同期比での拡大、粗利益率の持続的な回復と改善による収益力の大幅向上を挙げた。

 今年上半期(1~6月)は不確実性という課題に直面しつつも、デジタル化とスマート化転換のチャンスを逃さなかったと強調。質の高い成長を前提に収益力を徐々に高め、良好な増勢を維持したとの認識を示した。

 第三者機関の最新データによると、同社は第1四半期(1~3月)、第5世代移動通信システム(5G)基地局設備の出荷台数、5Gコアネットワーク関連の売上シェア、20年の光ネットワーク向け200Gポートの出荷台数でいずれも世界2位となった。

 政府・企業向け事業では、1~6月も資源投入を継続的に拡大し、顧客の事業拡大を全力で支援した。行政事務や金融、交通、エネルギー、インターネット、大企業の六大分野、価値の高い顧客や質の高い協力パートナーに焦点を当て、政府・企業向け事業の急成長を実現した。(c)Xinhua News/AFPBB News