【7月15日 AFP】フランス各地で14日、新型コロナウイルス対策の強化に抗議するデモが行われ、首都パリでは警官隊が催涙ガスを使用する事態となった。当局によると、全土で1万9000人がデモに参加した。

 パリではこの日、革命記念日(Bastille Day)の軍事パレードがシャンゼリゼ通り(Champs-Elysees)で行われ、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が観閲した。だが、市内の一部では朝からデモ隊が街頭に繰り出した。

 デモ参加者らは、マクロン政権が12日に発表した感染対策で医療従事者にワクチン接種を義務付け、レストランなど多くの公共の場で利用者にワクチン接種済みか検査で陰性だったことを証明する「衛生パス」の提示を求めていることに反発している。

「自由の名の下に」などのプラカードを掲げた人々は、「独裁主義を打倒せよ」と叫んだり「衛生パスをつぶせ」と声を上げたりした。内務省によると、デモが行われたのは全国53か所に上った。(c)AFP