【7月15日 AFP】ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領(66)は14日、しゃっくりが止まらない症状のため入院した。政府発表によると「腸閉塞」を起こしており、手術が必要となるかもしれないという。

 ボルソナロ氏は、7月3日に受けた歯科インプラント手術後にしゃっくりが止まらず困っていると先週から訴えていた。

 通信省によれば、ボルソナロ氏は首都ブラジリアの軍病院に搬送された後、精密検査を受けるためサンパウロ(Sao Paulo)の私立病院に移送された。

 右派のボルソナロ氏は、2018年の大統領選の遊説中に腹部を刺されて重傷を負い、これまでに6回手術を受けている。同氏を刺したのは、左派のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)元大統領の出身母体である労働党(PT)から離脱した社会主義自由党(PSOL)の元党員だった。

 ルラ氏は来年の大統領選で、ボルソナロ氏の対立候補となる可能性が取りざたされている。

 ボルソナロ氏は、「新たな試練だ。PTの左派組織であるPSOL元党員が、ブラジルの変化を望んだ何百万人もの国民の勝利を阻むために行った暗殺未遂の結果だ」とツイッター(Twitter)に投稿。「私に対してだけでなく、民主主義に対する残酷な攻撃だ」と主張した。(c)AFP