【7月16日 CNS】中国公安部鉄道公安局は、全国の駅で違法薬物取り締まり活動を展開している。2020年6月以降、1150件の事件を認知し、1370人の容疑者を逮捕。覚醒剤・麻薬850キロと薬物製造に使用できる化学物質23.3トンを押収し、60の犯罪集団と4か所の麻薬密造場を摘発した。また、指名手配中の容疑者474人を逮捕した。

 各地の鉄道公安機関は乗客の流れや駅の構造などから、薬物を持っている可能性のある乗客への職務質問や荷物検査を徹底。容疑者を摘発するとそれを足がかりに犯罪網を捜査し、全容の突き止めに尽力している。

 捜査には地元警察との連携、情報共有が不可欠だ。北京鉄道公安局は、北京市、天津市(Tianjin)、河北省(Hebei)などの警察と緊密に協力し、共同で麻薬犯罪を取り締まる態勢を整えている。貴州省(Guizhou)の貴陽(Guiyang)鉄道公安局は現場に即した情報確認や連絡態勢を強化し、2020年後半以降で計26キロの覚醒剤・麻薬を押収している。江蘇省(Jiangsu)徐州(Xuzhou)鉄道公安局の徐州東駅警察署は今年3月26日、寄せられた情報をもとに乗客の荷物から128グラムのヘロイン押収に成功している。(c)CNS-法治日報/JCM/AFPBB News