【7月14日 AFP】ツール・ド・フランス(2021 Tour de France)は13日、第16ステージ(パスダラカザからサンゴーダンス、169キロメートル)が行われ、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のパトリック・コンラッド(Patrick Konrad、オーストリア)が逃げ切りでの区間優勝を果たした。

 季節外れの冷たい雨が降る中でのピレネー山脈(Pyrenees)越えとなったステージで、コンラッドは序盤から逃げ集団に潜り込むと、残り36キロでの単独アタックを成功させた。

 UTE(UAE TEAM EMIRATES)の前回王者タデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)と総合順位のライバル勢は、ピレネー山中での山頂フィニッシュとなる勝負のステージが二つ控えているため、力を蓄えた。

 ポガチャルやEFエデュケーション・NIPPO(EF Education - Nippo)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)ら総合の上位11人は15人の集団を形成し、比較的緩やかなペースを保ちながら、コンラッドから15分近く遅れた同タイムでフィニッシュした。

 休養明けのステージで、ポガチャルは2位以下に5分以上の差を付けており、さらにこの後も山頂フィニッシュのステージ二つに個人タイムトライアルのステージと、逆転のチャンスが3回あるだけに、このステージで勝負をかける意味はほとんどなかった。(c)AFP/Damian MCCALL