【7月18日 Xinhua News】中国河北省(Hebei)秦皇島市(Qinhuangdao)海港区城子峪村に住む張鶴珊(Zhang Heshan)さん(66)は1978年、23歳で万里の長城の保護員となり、今年で43年目になる。

 同村付近の長城は「野長城」と呼ばれる整備されていない区間で、張さんはほぼ毎日、20キロの山道を歩いて巡回し、敵楼や城壁に危険箇所を見つけると直ちに主管部門へ報告している。

 張さんはここ数年、長城文化の伝承にも力を注いでいる。巡回中に出会った観光客に無償で長城について解説するだけでなく、動画投稿アプリの「抖音(ドウイン、Douyin)」に個人アカウントを開設し、巡回活動中の出来事や長城文化を紹介している。また、撮影愛好家でもあり、その時々の美しい長城の風景をスマートフォンやカメラで記録している。

 長城保護のチームにはここ数年、多くの若手も加わった。李翠(Li Cui)さん(35)もその1人で、大学卒業後の2014年、正式に長城保護ボランティアとして着任した。板廠峪区間の巡回活動を行うほか、長城文化展示館での解説業務と長城文化の研究業務の責任者も務めている。(c)Xinhua News/AFPBB News