【7月14日 AFP】キューバで11日から広がっている異例の反政府デモで、これまでに1人が死亡、フリージャーナリストや反体制派を含む100人以上が逮捕された。活動家らによると、13日時点で複数の人が拘束されたままだという。

 キューバ内務省は、首都ハバナ郊外で12日に発生した反政府デモで36歳の男性が死亡したことを明らかにし、その死を「悼む」と発表した。

 国営メディアは、亡くなった男性はディウビス・ラウレンシオ・テヘダ(Diubis Laurencio Tejeda)さんだと伝えた。報道によると、テヘダさんは「騒乱」に加わっていたという。

 一方、11日に起きた歴史的な反政府デモのさなかやその後に拘束された人の家族や友人らは、13日も必死で行方を追っている。

 ハバナの警察署では、21歳の息子を捜しに来た50歳の女性が「息子は手錠をかけられて殴られ、シャツもマスクも身に着けずに家から連れ去られた」と匿名で語った。

 警察署で情報を得られなかったこの女性は「近所から多くの人が連れて行かれた。若い人も年配の人も」と述べてその場を離れた。

 キューバで言論の自由を求める組織「サン・イシドロ運動(MSI)」は12日夜、多数の都市で市民の怒りから自然発生した大規模な街頭デモの後に拘束されたか、消息不明とされている144人の氏名をツイッター(Twitter)で公表した。(c)AFP/Rigoberto DIAZ