【7月14日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)の決勝でPKを外したイングランド代表FWのマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)は13日、試合後に人種差別の被害に遭ったことを受け、SNSに投稿した感動的なメッセージの中で「自分が何者であるかについて謝るつもりは一切ない」と述べた。

 11日に行われたイタリアとの決勝では、1-1で迎えたPK戦でラシュフォードの他にジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)とブカヨ・サカ(Bukayo Saka)が失敗。イングランドは2-3で敗れ、ラシュフォードら3選手は人種差別的な暴言の標的になった。

 代表のチームメートであるDFタイロン・ミングス(Tyrone Mings)は、膝つき抗議した選手にブーイングをした人を擁護することで「火に油を注いだ」として、プリティ・パテル(Priti Patel)英内相を批判した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の間、恵まれない子どもたちに学校給食を無償提供するよう英政府に働きかけたラシュフォードは、サッカー界以外の多くの人にとって英雄となった。

 ラシュフォードはツイッター(Twitter)に「僕はマーカス・ラシュフォード。23歳の黒人男性で、マンチェスター南部のウィジントン(Withington)とウィゼンショー(Wythenshawe)出身。他に何もなくてもこれが僕」と記した。

 延長後半の終盤から途中出場したラシュフォードは自身のPK失敗を謝罪し、キックの準備をする際「何かがおかしい感じだった」と述べた。

「ボールを蹴ってからあの光景が何度も頭の中で再生されている。この気持ちを正確に表す言葉はおそらくないだろう。決勝。55年ぶり。1本のPK失敗。歴史。謝ることしかできない。違う結果になっていれば良かったのに」

「自分のパフォーマンスについては、終日批判を受けられる。僕のPKは十分じゃなかったし、決めるべきだった。だが、自分が何者であるかや出自について謝るつもりは一切ない」 (c)AFP