【7月14日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は13日、回復途上にあった膝の故障が悪化したことを理由に、東京五輪を欠場すると発表した。

 フェデラーはソーシャルメディア上で行った発表で、「グラス(芝)コートシーズン中、残念ながら膝がぶり返し、東京五輪を欠場しなければならないことを受け入れた」と説明した。フェデラーは昨年、右膝に2度の手術を受けていた。

 来月40歳の誕生日を迎えるフェデラーは四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るが、五輪のシングルスでは金メダルを獲得したことがない。先週には、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)の準々決勝でホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に敗れ、同選手権を終えていた。

 東京五輪のテニス競技は、開会式翌日の今月24日に始まる予定。フェデラーは、五輪は欠場するものの、今夏中のATPツアー復帰へ向けたリハビリをすでに開始したことを明らかにしている。

 テニス界のトップ選手では、すでにラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)やセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)が東京五輪の出場を見送っている。一方、先日のウィンブルドンで男子シングルスを制したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、出場可能性は「半々」との見解を示している。(c)AFP