【7月13日 AFP】(更新)南アフリカでは、ジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)前大統領の収監に抗議するデモから発展した暴動が5日連続で起きており、13日までに45人が死亡した。

 暴動は国内2州で発生。北部ハウテン(Gauteng)州の州首相によると、同州ヨハネスブルク近郊のソウェト(Soweto)にあるショッピングセンターでは、略奪を行おうと殺到した人々が折り重なって倒れ、10人が死亡。同州での死者は19人となった。

 南東部クワズールー・ナタール(KwaZulu-Natal)州の州首相は記者会見で、州内の死者が計26人となったと発表。「デモ隊による暴動の最中、人が殺到し、死亡した」と説明したが、どの地域かは触れなかった。

 シリル・ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は12日、ズマ前大統領の収監が引き金となり発生した暴動の鎮圧や略奪の取り締まりに当たる警察を支援するため、軍を投入した。

 ズマ氏は先月末、法廷侮辱罪で禁錮1年3月の有罪判決を受け、今月8日に刑期を開始した。暴動は翌9日に発生。ベキ・ツェレ(Bheki Cele)警察相によると、これまでに少なくとも757人が逮捕された。(c)AFP